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  • 執筆者の写真アキヱ企画

森ノオトに団地の記事が掲載されました

更新日:2019年3月5日


横浜市青葉区のローカルメディア、森ノオトに村上亜希枝が横浜市旭区の若葉台団地を取材した記事が掲載されました。

2018年10月~森ノオト主催の「 ローカルライター養成講座 」に参加し、ローカルメディアで地域の情報を発信するローカルライターの講座を受けてきました。


その修了制作として、横浜市旭区の若葉台団地でローカルメディアを運営している「若葉だい家族」を取材し、記事にしました。その記事が2019年1月24に掲載されました。以下その引用です。


【実際の記事はコチラ】

http://morinooto.jp/2019/01/24/wakabadaikazoku/



住まい選び、本当に大事なものは何だろう? -若葉だい家族に訊く、団地の魅力―

「若葉だい家族」の存在も、若葉台団地の大きな魅力の一つです。



横浜市旭区にある若葉台団地は、約1.4万人が住む、単独の団地としては横浜市で最大級の団地です。ここでは、子育て中のママさんたちが地域の子育て情報などを発信し、若い世代を団地に呼び込む活動をしています。団地で若いママの活動は珍しいと思い、お話を伺ってきました。(ローカルライター講座修了レポート:取材・文・写真=村上亜希枝)





若葉台団地は広さ約90ha、東京ドーム約19個分の敷地に、賃貸・分譲を合わせた78棟のマンションが立ち並び、住戸の数は約6,300戸、住人の数は神奈川県の箱根町の人口1.15万人より多い1.4万人が住むマンモス団地です。昭和50年代に神奈川県住宅供給公社による開発が始まり、現在は一般財団法人若葉台まちづくりセンターが管理しています。


私は、昭和期に建てられた団地を活性化する仕事をしており、多摩ニュータウンにある団地などをこれまでにたくさん見てきました。若葉台団地は、私がこれまで見た中で、単一の団地としては一番大きな団地です。


団地の商店街「ショッピングタウンわかば」の広場。取材したのは12月の寒い日でしたが、外でランチする人や、お昼ご飯のお買い物に来る人たちが行き交っていました


そんな若葉台団地が抱える問題は、高齢化率が約46.8%(平成29年9月末、横浜市統計ポータルサイト)で、横浜市全体の24.3%(平成30年1月1日、同サイト)と比べると、倍近い高齢化率であることです。高齢化の一因として、この団地で育った30~40代の子育て世代が団地から出て、都心に近いエリアに流出していることが挙げられます。



そんな中、子育て世代を団地に呼び込む活動として、子育て情報を中心とした地域の魅力をWebや紙媒体で発信しているのが「若葉だい家族」です。若葉だい家族のHPには、活動拠点である「コミュニティオフィス春」や、地域のケアプラザで行われる子育てイベント、お祭りや運動会など団地の行事の情報、メンバーが描く「子育てあるある」イラスト、メンバーがママ視点から「気になる」ことを調べて書く記事など、情報が満載です。



若葉だい家族の活動拠点、「コミュニティオフィス春」。シェアオフィス、レンタルスペースとして地域住民が利用できる。ダイニングスペースも併設され、そこで提供される食事やお茶を食べながら談笑できる多世代交流の場として賑っている

取材中、若葉だい家族のメンバーは目をキラキラさせて、若葉台団地の魅力をたくさん語ってくれました。その中で、子育て世代へ向けた若葉台団地の魅力は大きく2つあると思いました。1つ目は「子育てインフラの充実」、2つ目は人との「つながり」です。



次の特集記事についての話し合い。記事は、メンバーの知りたいことを中心に。以前、幼稚園選びに困っているメンバーが、近隣の幼稚園に子どもを通わせているお母さんを呼んで、それぞれの幼稚園の感想を聞く会を企画して、それを記事にしたことも

1つ目の「子育てインフラの充実」に関しては、団地の中の設備を挙げていけばその充実ぶりがわかるかと思います。子育てサロン、地域ケアプラザ、3つの保育園・幼稚園、小学校、学童保育、中学校、プール(屋外・屋内とも)、野球場・グラウンドを含む10の公園、テニスコート、学習塾、カルチャーセンター、総合病院を含む12の医療機関、スーパーを加えた大きな商店街が全て団地の中にあります。メンバーの言葉を借りて言えば「贅沢言わなければ、中学校まで団地を出なくても生活できるような環境」が整っています。


団地の中は遊歩道でつながっているので、車道に出ることなく小さな子どもと歩ける。下を通るのが車道、上に架かる橋は遊歩道。自転車も通ることができる


2つ目の「つながり」に関しては、メンバーの久保哉子さんが、自身の子育て経験から、「子育て世代の暮らしに一番大事ものは、人との“つながり”があることだと思う」と言っていたのが印象的でした。子育てしていると、どう対応していいか分からないことを相談したり、ストレスを気軽に話せる人、他の人と交流できる場が重要だと実感していると、メンバーは言います。若葉台団地には、多世代交流サロンや、子どもの一時預かり所、子育てママのLINEグループなどの「つながり」があります。



一般的な賃貸マンションから若葉台団地に引っ越してきた髙橋幸夏さんも、若葉台団地の「つながり」を実感している一人です。以前のマンションでは、ポストの表札に名前を書いている人は少数、住民同士の挨拶も少なかったそう。「若葉台団地に越してきてからは、住民同士で挨拶+αの会話がある。それに、高齢化は問題になっているけど、それは子育てを終えた人たちがたくさん住んでいるということでもある。子どもが泣いていて困っていると、フォローしてくれるお年寄りもいて、すごく助かっている。子育ての負担がぐんと減った」と言います。



「春」の外に張り出された子育て情報。メンバー曰く「小さい子どもを連れて遠くに外出しなくても、子どもが楽しめるイベントがたくさんある」とのこと。うらやましい限り


若葉台団地では、夏祭り、文化祭、1200人が参加する運動会など、行事がとても盛んです。それは、「若葉台団地を、自分たちの故郷にしよう」と入居開始時から頑張ってきた先輩たちの活動の賜物です。地域のイベントに参加していく中で「つながり」はさらに広がり、深まっていきます。自治会、子育てサロン、地域ケアプラザなど、「つながり」がたくさんあり、その中から好きな「つながり」を選択できるのも、マンモス団地ならではの魅力です。



「春」の一角にある、キッズスペース。ここで子どもを遊ばせながら、シェアオフィスで仕事をしたり、イベントに参加したりできる



不動産情報サイト事業者連絡協議会が2018年に行ったアンケートでは、住まいを決める時、8割以上の方がインターネットで物件を検索しています。インターネットサイトの検索条件には、「つながり」の項目はなく、築年数が古く、駅からバスを使う団地は、検索の上位からはじかれてしまい、物件を探している人に届きにくい傾向にあります。



しかし、部屋のリフォーム技術の向上で古い設備は新しいものに入れ替えることができますし、ITの発展やリモートワークが進んでいることで在宅勤務や地域就労が広がってきている今、築年数の古さや、バス便だということは、マイナスにはならなくなっているのも事実です。



私は、住民がこれまで培ってきた「つながり」や、「子育てインフラの充実」している若葉台団地を、もっと多くの方に知ってほしいし、住まい探しをしている方にはぜひ候補に入れてほしいなと思いました。





<取材協力>

若葉だい家族:村上尚子さん、佐久本牧子さん、髙橋幸夏さん、久保哉子さん、小野麻里奈さん、榎本碧さん、神奈川県公社:松井陽子さん



Information

【若葉だい家族】

住所:横浜市旭区若葉台3-4-1(「コミュニティオフィス春」内)

電話:045-878-8960(「コミュニティオフィス春」内)

営業時間:10:00~15:00

定休日:水曜日、土曜日、日曜日、祝日





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